10月30日(水)自由学園女子部中等科3年生34人が研修旅行で広島を訪れました。毎年、広島友の会の会員が平和公園の碑めぐりの案内をさせていただき、若い世代と共に平和を考える機会となっています。(今回で9回目)
今回も碑めぐりの前に 宮島方面の柳川良子さん(90歳)が被爆証言を話してくださり、会員12人も一緒に聞かせていただきました。柳川さんは16歳のときの体験を張りのある声で、全身の力を振り絞って話してくださり、聞くものはその壮絶さに息をのみ、言葉もありませんでした。
生徒さんが「お話の中で何度も想像してみてください、といわれた。想像する力の大切さを感じた。歴史を直視しなくてはと思う。つらい体験を話してくださり、ありがとうございます。」「今平和だからこそ過去を知らないといけないと思う。実体験のこわさが伝わった。」と感想を話し、柳川さんは、微笑んで、「頼みましたよ、あなたたちが平和を作っていってね。平和のバトンを渡しますよ」と生徒さんと握手されました。
そののち平和記念公園に移動し、原爆ドームの前から3つのグループに分かれて、約1時間半かけて公園内の碑をめぐりました。
主な案内場所
・原爆ドーム
・動員学徒慰塔
・平和の鐘
・原爆供養塔
・韓国人原爆犠牲者慰霊碑
・被爆した墓石
・原爆の子の像
・平和の灯
・原爆死没者慰霊碑
・峠三吉碑
・被爆したアオギリ など
会員は碑の説明をしながら、身内の体験や自身の平和への思いを合わせて語りました。最後に「核兵器をなくせるか?」について短くトークし合ったグループもあり、共に平和を考える機会となったことに感謝です。
今後も勉強を重ねながら、碑めぐりの案内をしていきたいと思います。